HIKARU FUJII 藤井光 美術家/映画監督

No.56 2010-02-13
『リフレクション/映像が見せる”もうひとつの世界”』展

【日時】2010年2月6日(土)9:30-18:00 入場は17:30まで
【会場】水戸芸術館現代美術ギャラリー
【詳細】http://www.reflection-alternatives.jp/

【出品作家】宇川直宏/わひらきさ/ジェレミー・デラー/Chim↑Pom
藤井光/マティアス・ヴェルムカ&ミーシャ・ラインカウフ
八幡亜樹/ライアン・トゥリカーティン

【企画】竹久 侑(水戸芸術館現代美術センター学芸員)

……………………………………………………………………………………………………………………

「映画を作るとき、わたしは、いつも何かに復讐する、報復するという感
情を持っています」ペドロ・コスタ『UP』2004

映画監督ペドロ・コスタは蓮見重彦との対談で、「私が撮っているものは
裁判ではなく、価値判断を下すことではない」と断りながらも、「今の世
界が正しくない、うまくいっていないということを語らねばならない」、
その世界に対し「詩的なやり方で報復する」と言っている。

現代の危機に対し、仕返しの概念を創り出していく。ペドロ・コスタのア
チチュードを私は全面的に支持する。

水戸芸術館で開催されている『リフレクション/映像が見せる”もうひとつ
の世界”』展に出展した新作『ソーシャル・レイバー(社会的労働)』は、
公園でテント生活をする青年と恊働で生成させた。その過程は、何かが失
われ、壊されてゆくさなかで、他者の感情に関わる問題、つまり政治に対
する報復という意志を共有しながら、文化生産という装置の中で、お互い
が新たな関係に参入していく過程、お互いが今の自分とは異なる「なにも
のかになる」経験でもあった。私には何か、その関係性の経験こそが「詩
的なやり方で報復する」という事のような気がしてならない。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

お問い合わせ:contact@hikarufujii.com